過食は過食しながら治る〜良くなったり、悪くなったりの波〜

「昨日まで過食嘔吐1週間しなかったのに、今日はしてしまった」

順調に克服に向けて取り組めていたのに、突然症状が出てしまうことがあります。

しかし、治る過程には、必ず症状の凸凹があり、気持ちの凸凹があります。

もし、突然の症状のぶり返しにおそわれても、自分を責める必要はありません。

その時に役に立つ3つの心構えをご紹介します。

凸凹を繰り返して治るものだということを理解する

「過食嘔吐は過食嘔吐しながら治るもの」と、私は以前先生に言われたことがあります。

「治したい」と思って1日で治らないのがこの病気の苦しいところでもありますが、

治る過程では、トライアンドエラーを繰り返し、良くなったり悪くなったりを繰り返して、徐々に快方に向かいます。

もし過食嘔吐を再び繰り返してしまったとしても、摂食障害は心の変化によって症状が出る病気なので、前回と今回では、その症状の意味が違います。

例えば、前回は対人関係がきっかけで症状が出て、今回は仕事がうまくいかなくて症状が出たのかもしれません。

たった一度の失敗を責めない

上記でも話したように、摂食障害は症状を繰り返しながら、徐々に治っていくものです。

だから、たった一回の失敗にとらわれて、そこで自分を責めてもあまり意味がありません。

確かに、症状が出てしまったことに対して「どうして悪化したのかな?」と自分に問いかけることは必要ですが「結局、過食に頼るなんてダメな私」というように、自分のことを責めてもちっとも次に繋がりません。

今まで乗り越えてきた事実を振り返る

もし不安定な波が来ても、今まで自分が少しずつ症状を乗り越えてきた事実を認めてあげましょう。(そのためには日記などに残しておくと振り返りやすいです)

あなたは、今までも少しずつマイルールを乗り越えたり、自分なりに努力して病気を克服してきました。

たとえ症状がぶり返しても、過去にできた自分の努力は、揺るぎない事実。だから、あなたは乗り越える力があるのです。

そうやって、今までの克服記録を振り返っていると、時間の経過とともに、冷静になって気持ちを持ち直したり、「あ、低空飛行の波が来てただけなんだな、またきっと浮上できそうだな。」なんていう風に、客観的にその波を捉えて、なんとかやり過ごすことができるようになるでしょう。

人間、同じ状態は長く続きません。心の底でいつも「治りたい」と思っているのであれば、良くなったり、悪くなったりを繰り返して、必ずいい方向に進みます。

最後に、私の好きな言葉を紹介するね

困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。  三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している。  どうだい? そんなに難しいことじゃないだろ? だって人間は、そういうふうにできているんだ。  とまらない涙はない。乾かない涙もない。顔は下ばかり向いているわけにもいかない。歩き出すために足はあるんだよ。/原田マハさんの「本日は、お日柄もよく」より
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